業務紹介 vol.2 【エアF・R・L】

さて、金曜日は自分の仕事の時間。

今日はエアFRL、通称3点セットと呼ぶ方の方が多いでしょうか。

私の仕事の場合、現場の機械には次のメーカーさんのものが

良く取り付けられていました。

1.【SMC 株式会社】(エスエムシー)

SMC株式会社(えすえむしい、: SMC Corporation)は、東京都千代田区に本社を置く、日本の空気圧制御機器メーカーである。

社名のSMCは、発祥が焼結濾過体製造会社のため、「焼結金属」の英文名「Sintered Metal」に「Company」の頭字語

TOPIX Large70構成銘柄の1つ。工場の自動化設備の空圧制御機器で世界首位(国内シェア6割、世界シェア3割)、

ドイツのフェスト社(Festo)との世界2強を構成する。

wikipedia さんより

wikiにもあるとおり空圧機器シェア世界1位。

私が以前勤めていた会社でも購入してはいましたが、直取引は出来ず

全て商社を通してでないと購入できませんでしたね。

最近は金属⇒ポリカーボネート商品が増えてデザインも洗練されました。

まだ私が駆け出しの頃、大上司から『エア漏れしてるから焼結の継手買っとけ』

と言われ

PAKUTASOさんより拝借

SMCという名前が定着するまでは【しょうけつ】と呼んでいた人もいたみたいですね。

2.【CKD 株式会社】(シーケーディ)

CKD株式会社CKD Corporation )は、愛知県小牧市に本社を置く機械メーカーである。

主に工場向けの自動機械装置や省力機器の製造・販売を行なっている。

wikipedia さんより

SMCさんとほぼ同じラインナップで闘っていらっしゃいます。

CKD製を指定されているメーカーさんもあります。

こちらも同じく商社経由で購入させていただいていましたが

SMCさんに比べて中・長期納期商品が早かったイメージがあります

(2018年頃までLees-works体感です)

主にこの2メーカーのものがついています。

外国製のものもありますが単位がbarやpsiやら筐体が弱いやらで

あんまり良いイメージがなかったのが事実です。

さて、本題のFRLですが下記のような呼称・役割があります

F⇒フィルター

圧縮空気内に含まれる不純物を濾過します。どこまで濾過するかどうかで

さらに目の細かいミストセパレータ等もあります。主にゴミ大・水分・多量で来るオイルを濾過します。

もっと噴霧状のオイルや水分はミストセパレータやラインフィルタで取りましょう。

SMCさんカタログより

透明ケース部分にゴミや液体が溜まります。外す場合は必ず減圧しましょう。怪我します!

ロックを外してそおまま掃除するか、液体だけならオレンジボタンを押すと排出できます。

R⇒レギュレーター

英語の意味の通りレギュレート=調整します。

世のコンプレッサーのほとんどは最大圧縮圧力0.98Mpa程度か1.40Mpaの2種類(のはず)です。

1次圧力のまま機械に繋ぐと壊れてしまったりする場合この装置で使用圧力を設定します。

SMC様より拝借

下のつまみを引き下げてアンロック。時計方向回りで高圧に。反時計回りに回すと減圧します。

常時圧力調整したいのであれば黙ってリリーフタイプを選択しましょう。もう一度。リリーフタイプを選びましょう

またSMCさんもCKDさんも標準品はだいたい0.98Mpaが圧力上限の商品が多いです。

1.40Mpaをそのままつなげると破損します!必ず対応品を使って減圧しましょう。

*ちなみに経年劣化で回転ノブの中にあるダイヤフラムから高確率でエア漏れが起こります。

ノブを外してダイヤフラムを取り外し清掃/組付。。。直ればラッキーくらいで思っておいて下さい。

作業工数から考えるとレギュレータがすぐ外せる構造なら新品に取り替えた方が安いです!

L⇒ルブリゲーター

別称オイラーという方もいますね。

圧縮空気ラインに一定量のオイルを混ぜてくれる装置です。

圧縮空気は機械装置に使うことが多いのでエアが通る部品の摺動補助や防錆の効果を期待して

圧縮空気にオイルを混ぜます。

SMC殿より出典

ちなみに取扱説明では 、タービン油1種(無添加)ISO VG32を使うよう指示されてますが

私は 【ダフニースーパーハイドロAの32番】をお客さんには入れてます。特に不具合もありません。

頭のネジを反時計方向へ回すとオイルの滴下量が増えます。

ちなみに一部のモデルを除いて滴下量調整バルブの手前の給油バルブを開けると

設備稼働中で圧力が掛かっていても給油出来るようになっています(12年ほど仕事していて知らなかった)

ただし!内部でエアリークして勢いよく油が顔面めがけて飛んでくる可能性もあるので

そっとはずしてOリングが外れたくらいで圧力が抜けきるかどうか確認しましょう。

いつまで経ってもエアが出てくる場合は残念ですがライン圧力0にしてからトライしましょう。

私自身輸送事業関連に身を置いていたのでこんな知識ですが

食品や製薬等、人間が口にするところはもっとクリーンエアを使ってると思われます。

一説には食べられるグリス/オイルがあると聞いたことがありますが。(((;゜Д゜)))

綺麗な圧縮空気になればなるほどコストは増大します!

用途に合った選定で楽しい圧縮空気ライフを!!!

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